これまでSnowLeopardのInkscapeではなぜか日本語の入力ができないまま、試行錯誤を続けていました。
MacPortsを導入すればできそうな雰囲気がありますが、なぜかMacPortsにとても近寄り難いものを感じていて、これまでも、これからも使う気になれないまま時が流れていました。
そんな折、Inkscapeで色々と作成しなくてはならなくなり、どうしても日本語の入力が必要で、なんとかならないものかと...SnowLeopardからはX11のクリップボードの仕様が変わったらしく、従来より少し面倒になっており、ネイティブアプリからのコピペをする度に設定を変更せねばならず、とても煩わしい。
そこで見つけたのがMacUIM。これはMacのX11で日本語が入力出来るようになるという優れもの。
http://code.google.com/p/macuim/
X11のターミナルやGIMPでの日本語入力ができるので、Inkscapeでも...と期待はもちろん裏切られ、入力はやっぱりできませんでした。
そこで見つけたのがPlayOnMac。これはIntelCPU上でWindowsアプリケーションを動かすWINEというソフトウェアのMac版を使いやすくしたソフトウェア。
http://www.playonmac.com/
何故このソフトなのかというと、WindowsアプリケーションはX11の上で動くので、Inkscapeとのコピペは普通にcontrol+cでできるようになるのです。
早速インストールすると...文字化け。どうしたものかと試行錯誤した結果、多分下記の方法でできるだろうと思われる(自己責任でね)。
1. Windowsからフォントを取り出す
c:¥windows¥fontsにある、「msgothic.ttc」「msmincho.ttc」「REFSAN.TTF」「REFSPCL.TTF」をUSBメモリなどにコピーする。
2. WINEのWindowsにフォントをコピー
「ライブラリ」に「PlayOnMac」というフォルダがあるので、下記フォルダに前述のフォントファイルをコピーする。
~/Library/PlayOnMac/wineprefix/default/drive_c/windows/Fonts
ということで、これを鑑みて別の方法で日本語表示に成功しました。
次に日本語の入力ですが、PlayOnMacに入っているnotepad.exeを起動してみると、MacUIMを使って日本語入力に成功!
ちなみに、notepad.exeはwindowsフォルダの中に入っています。
ここで入力した文字列を選択し、Inkscapeにコピペすると問題なく日本語の入力に成功!
そして、PlayOnMacを使えばMicrosoft Officeも動作するし、Photoshopも使えるようになります(全て少し前のバージョンですが...)。
また、環境設定の「Install packages」から、DirectXなどもボタン一つでインストール可能なので、わたたこんくりたいぱぁ2ももちろん音付きで動作させることが可能です。
http://www.ttt-artcraft.net/games/watata2/index.html
以前、MikuInstallerというのをこのブログで紹介させて頂いたのですが、2008年以降開発されていないようなので、WINEのバージョンがとても古いです。
http://shinob.cocolog-nifty.com/mix_dvd/2008/09/mikuinstaller-c.html
今回のPlayOnMacを使う事で、現在最新のWINEを使ってWindowsアプリケーションをMac上で使え、Inkscapeでの日本語入力もスムーズになると一石二鳥となりました。
え、誰か「Win版InkscapeをPlayOnMacで使えば良いじゃん」とか言いました?
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