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2006/10/05

作った人の責任

去年から何度も様々な雑誌や新聞の紙面を賑わせている「Winny」について、僕も一言。

作者が逮捕されてから「悪いのは利用者であって開発者ではない」という意見を何度か耳にしました。これは本当にそうでしょうか。作者は違法なファイルを公開したり、入手したりはしていないかもしれませんが、そういうことに利用される可能性があると知らずに公開したのには多少の問題を感じます。

よくこの話と併せて耳にするたとえ話に「包丁の作者は悪く無い。それを利用して殺人を犯すものが悪い」というものがあります。これについて、僕が考える答えは「包丁は世間一般に広くその利用目的が浸透しており、作者ではなく悪用する者が悪い」となります。

こう考えた場合、Winnyはどうでしょう。Winnyが世間一般に広く知られている利用目的とは何でしょう。これは「違法ファイルの交換」と言っても過言ではないでしょう。
Winnyが学術的に優れたものであるのならば、開発者は先ずその適切な利用方法を広め、広く周知してから一般に公開しなくてはならなかったのではないかと思っています。

これから述べる意見は、奇異に感じられるかもしれません。

前述のように利用方法を正しく指導したり、モラルを浸透させないまま、ただ利益を追求するためだけに便利さをうたっている商品が現在溢れています。僕がその代表格として挙げるならば、それは「携帯電話」です。

怠惰や犯罪の温床となっている携帯電話のメールやWebもWinnyの作者と同様に罪に問われても仕方がないと言えます。
 出会い系サイトのような利用をなぜ許すのか?
 架空請求のような利用をなぜ許すのか?
その答えは「これらの利用を防ぐのは技術的に難しい」となるでしょう。だからこそ、このような機能を世に送り出すのは時期尚早だと言えるのです。先ずはしっかりと世間に「しても良い事」、「してはいけない事」を認識してもらわないといけません。そして、しっかりとしたルールを作り、そのルールを破った場合にはきちんと対応する仕組みを用意してから、広く販売をするべきなのだと思います。

携帯電話販売業者もまた「犯罪に利用されていると知りながら頻繁にバージョンアップを繰り返し、その被害を広げた」という項目に当てはまりませんか?

その昔、ある有名な発明家はその発明品の設計図のほとんどを人の目に触れる前に破棄したと言います。その理由は「まだ一般の人に与えるには早すぎる。彼らはこれを必ず悪用する。」というものだったそうです。
私達技術者がこういう考え方を捨ててしまうと本当に世の中はめちゃくちゃになってしまうのではないでしょうか。また、こういう考え方を捨ててしまった人達のために、徐々にめちゃくちゃになってきているのではないでしょうか。

考えてみましょう、「お金を儲けた人」が成功者では無いと言う事を。
考えてみましょう、「幸せの形」は一つではなく、苦しみの中にも大きな幸せがある事を。

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