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2006/04/01

ブラザーフット

戦闘時の描画がとても生々しく、見ていてとてもつらい映画でした。
ですが、去年高遠さんの講演で見た写真から想像するに、実際はもっと惨いのではないかと思われます。そして、今でも大量破壊兵器を持っていないイラク人が、大量破壊兵器や化学兵器を持った軍隊に惨殺されているのです。

戦争を美化したり賛美したりする人がいますが、こういう人はWBCやワールドカップ、オリンピックみたいに、戦争もニュースで結果を聞いているだけで済むとでも考えているのでしょうか。

時々、戦争なんだから当たり前だという人がいます。
ですが、戦争自体が当たり前ではありません。

時々、人の歴史は戦争の歴史だからと戦争を肯定する人がいます。
それは、人が歴史から何も学ばないという愚かさの証にすぎません。

時々、戦争によって多くの技術が進歩したという人がいます。
それは本当に進歩なのでしょうか。

もし、日本が戦争に巻き込まれるようなことがあれば、僕は真っ先に「非国民」として日本人に虐待され、殺されるでしょう。それは、僕が中学生の時に体験した出来事から、確信のようなものを感じています。

僕が中学3年生の時に引っ越しをして、ある一人の気違い教師が牛耳っている学校に転校しました。その学校には、「男子の髪は3mm以内」という校則があり、僕も髪を切る事を強要されました。しかし、その校則に納得がいかなかった僕は、放課後になると職員室で「何故そのような校則があるのか」ということを問い続けました。そして、返ってくる答えは「ルールだから」というものばかりで、およそ納得にはほど遠いものでした。
教室で同級生にその話をすると、皆口を揃えて「俺も疑問だ。何故そんな校則が必要なのか理解できない」と言っていました。

そして、転校してから数ヶ月後、教師達に「納得ができる説明と理由がないので、この校則には従いません」と宣言し、数ヶ月間髪を切るのを止めました。もちろん髪はどんどん伸びて校則の規定を越えましたが、教師は誰一人として僕を責める事はありませんでした。

それから、始まったのが同級生達からのいじめです。陰湿で、正々堂々とはかけ離れた行為を何度も繰り返す同級生達の目的に僕は全く賛同できませんでした。この話を聞いて、「そうなるのは当たり前だ。馬鹿じゃないの?」と思う人はたくさんいるでしょう。そして、そうしたいじめを行う同級生は皆、気違い教師が顧問をしている部活に所属している人間であることも、納得するのでしょう。

結果的に校則は変わりました。校則が変わって、気違い教師の言った一言は「お前が髪を伸ばしていたから校則が変わったんじゃない」というものでした。それ以降いじめも無くなりました。また、いじめについて謝罪する人などもいません。

「この話と戦争と何の関係があるのか」と思う人がいるかもしれませんが、僕はこれを戦争時に於ける人間の行動の縮図だと感じています。
人は、あるルールを決められると、それが正しいか否かという思考を止め、ただ従おうとします。そうなると、そのルールが正しいか否かは重要ではなく、ルールに従うか否かが判断基準となってしまうのです。
そして、戦時下に於いて正しいルールが作られる事は稀です。平和な時にやってはいけないと言われる事が、戦時下ではやるべき事になり、軍隊に於いてはそれが賞賛に値する行為となるのです。
そしてそのルールに従わないと、平和な時にはやってはいけないと言われる行為で罰を受けるのです。

兵器に転用できるような技術を使った製品を特定の国に輸出する事は禁じられているのに、実際に戦争を起こす国に兵器を売るのが認められているというのは変じゃないですか?兵器に転用できる技術を禁止国へ輸出するのが悪い事なら、戦争を起こしている国に兵器を売っている日本の企業も人殺しに加担しているという責めを負うべきではないでしょうか。
こういう事も、ルールがあるとそのルールの善悪より、ルールに従う事を是とする事実を物語っていると思います。

戦争によって、地獄を見るのは一般人と敗者です。一部の階層にいる人だけが利益を得ながら、地獄を味わった一般人に復興を呼びかけるのがオチです。

戦争って誰のためにするの?

戦争を賛美する映画を作って、人殺しを英雄と祭り上げる国の言う事を鵜呑みにしてはいけません。僕はあまり戦争映画を見ないので間違っているかもしれませんが、戦争をテーマにしてハッピーエンドを描くような愚かな国は限られているように感じます。

とにかく、悲しい映画です。戦争を賛美している人にこそこれを見てもらい、「戦争は必要悪だ」という考えを改めてもらいたいと思います。

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