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2005/12/11

高遠菜穂子さんの話

今日、近所で高遠菜穂子さんの講演会がありましたので、聞きに行ってきました。
彼女は、去年イラクで拉致された3人のうちの一人として有名です。彼女については国内でも賛否両論がありますが、人として人に文句を言われるような悪い事をしているとは思えません。

講演会では、彼女がイラクで見聞きした現実をプロジェクターに映し出される写真や動画を交えて報告するというものでした。イラクの中には「報道の壁」というのがあり、米国は報道陣を戦場に一切入れていないそうです。ある人は、戦時下なのだから当然だと思われるかもしれません。しかし、そこで殺されている一般市民や破壊されている町を見ると「当然」だという人たちの常識を疑いたくなります。
戦時下では人が人を殺すのはやむを得ないという意見もよく聞きます。ですが、イラク戦争は米国と英国が言いがかりをつけて始めた、ただの侵略戦争です。
殺されたほとんどの人には殺される理由はありませんでした。
家を壊された人たちは、家を壊される理由はありませんでした。
そして、米国は「戦時下の被災者について、米国は一切保証しない」というチラシを配っているそうです。

米国と英国は報道規制を敷いて、その中で虐殺を繰り返しているのです。「民主主義」とはそれほど大切なのですか?
確かに自由を得るためには多少の犠牲は必要という意見もあるかもしれません。しかし、イラクの人たちはそれを本当に望んでいたのですか?米国と英国が「大量破壊兵器を保有している」という名目で始めたはずの戦争には、今はもう何の大義名分もありません。そして、大量虐殺を行った占領軍が支援する政府が行う民主主義とはいったい何なのでしょうか。

テロリストもいけません。しかし、普通の平和な生活をしている時にいきなり軍隊が町にやってきて、愛する人や大切な人たちを殺し始めた事に対して報復するのは悪い事なのですか?もし、これを悪い事とするなら9.11の報復戦争で始まった、この一連の侵略戦争は全て悪い事です。既に9.11の死者を大幅に上回る人が死んでいます。

僕は戦争に興味があるわけではありません。ですが、平和には興味があります。歴史が好きで、いくつかの国の歴史を本で読んでいますが、いずれの歴史も戦争と無縁ではありません。人が人を殺す場所であり、僕たちが決してしてはいけない行為が横行するような愚かな行為は、いつも繰り返されています。

今度の戦争についての報道はほとんどありません。あったとしても、米国や英国が何人の武装勢力を殺害したというような内容ばかり。しかし、歴史を学んだ人ならどんなことが行われているかは、想像することができます。そして、講演会で聞いた内容は、ほとんど想像通りでした。しかし、紹介していただいた映像に写されたものは、殺された人を見た事の無い僕には直視できないものが多く、途中気持ちが悪くなったりもしました。見せてもらった映像のような風景は想像を絶するものがあります。
イラク戦争を賛美する人と時々出会います。そんな時思うのは、歴史の先生達の無力さです。「歴史」として、いったい何を教えているのでしょうか。「温故知新」となるべく、過去の過ちを繰り返させないための勉強ではないのですか。戦争を知らない世代が多くの割合を占める現代において、歴史を学ぶ事の重要性は今後ますます大きくなっていきます。


最後に質疑応答の時間があったので、質問をしました。「戦争反対を訴えたいが、自分に何か出来る事はないか」と聞くと、「今、自分がやっている事は自分にとっての回答であり、他の人はその人のできることをやるだけ」というものでした。
つまり、自分がしなくてはならないことは自分で考えなくてはいけないということですよね。我ながら馬鹿な質問をしたものだと反省して止みません。

以前、このブログにも書きましたが、命に軽重はありません。国内で身勝手な動機によって殺される子供もイラクで無差別殺戮の犠牲者になる子供も同じです。まして、国内の何倍もの人が犠牲になっているのです。
なんとかしなくてはなりません。

ついでに、パンフレットに書いてあったHPアドレスを下記に示します。興味のある方は訪問されてみてはいかがでしょうか。

イラクホープネットワーク
http://iraq-hope.net

イラクホープダイアリー
http://iraqhope.exblog.jp

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